日本株市場は荒れ模様 決算を見て「秋の定期健診」をしよう

REINAの「マネーのとびら」(日経電子版マネーのまなび)

Oct 12 2022 • 21 mins

日経電子版「マネーのまなび」のPodcastです。アメリカ出身タレントのREINAさんがリスナーと一緒にお金のイロハを学んでいきます。解説は日経ヴェリタス編集長の塚本奈津美です。

今回のテーマは「日本株、秋の定期健診」です。2022年は欧米を襲う猛烈なインフレと、米連邦準備理事会(FRB)をはじめとする主要中央銀行の大幅利上げで金融市場が大きく揺れています。アメリカではこのまま景気が悪化するのではないかという懸念から株価が下げ足を速めており、世界の主要株価指数も調整の色を強めています。世界最大の市場であるアメリカ株が大きく下げれば、日本株も無傷ではいられません。9月の日経平均株価は月間で2154円、7.6%も下げました。

日本は、欧米ほど猛烈なインフレにはなっておらず、日銀の大規模緩和で資金調達コストも低水準にあります。ただ、欧米の金利が急ピッチで上がる一方で日本の金利は押さえ込まれているため、24年ぶりの円安水準という状況に置かれています。

例年、日本企業は期初の時点で慎重な計画を立て、10月下旬から本格化する決算で少しずつ業績見通しを修正していきます。秋の中間決算シーズンに株価が動きやすくなるのはこのためです。投資している企業の決算発表で、売上高の動向や事業の採算を吟味する必要があります。これがいわば「日本株の秋の定期健診」というわけです。

番組では、決算や同時に公表される業績見通しを材料に、株価の振れ幅が大きくなる点も取り上げました。事前に広がっている市場予想と実際に発表された内容に差があると、発表内容がプラスでも株価が大きく下げることもあるのです。この場合は慌てて売らないことが大切です。

番組後半の「American Money Life」では、「秋に食べたい食べ物」について聞きました。REINAさんの秋ならではの食べ物は、まずPumpkin(カボチャ)だそうです。パンプキンスコーンやパンプキンマフィンなどお気に入りのスイーツに加え、飲み物では「全米の女子が10月が来るのを待ち望んでいる」というほど人気のパンプキンスパイスラテがあります。

11月の感謝祭のシーズンは定番のTurkey(七面鳥)です。それぞれの家に「家庭の味」があり、グリルやオーブンで長い時間かけて焼き上げるとのこと。8時間かける場合もあり、一日仕事になるそうです。REINAさんは最近日本でも手に入るようになった七面鳥を買い込み、「今年こそ手作りします!」と意気込んでいました。