金融市場を揺るがす感染症 「次の新型」には警戒が必要

REINAの「マネーのとびら」(日経電子版マネーのまなび)

Sep 14 2022 • 20 mins

日経電子版「マネーのまなび」のPodcastです。アメリカ出身タレントのREINAさんがリスナーと一緒にお金のイロハを学んでいきます。解説は日経ヴェリタス副編集長の藤田剛です。

今回のテーマは「金融市場を揺るがす感染症」です。2019年に発生し、20年に世界的大流行(パンデミック)を起こした新型コロナウイルス。発生から今に至るまで、株式や外国為替相場の動きを分析し、「教訓」を探ります。

新型コロナの発生直後、株式相場などはすぐに反応しませんでした。「感染はアジア域内にとどまる」との楽観論があったためです。ただ、欧米などに感染が広がると株価などは急落。投資家は損失を避けるため、ウイルスの感染力や毒性を見極めて動くことが必要です。

新型コロナに対しては世界各国の中央銀行が協調利下げなどで対応し、市場の混乱はまもなく収束しました。その意味で投資のチャンスにもなりました。ただ、致死率が20%~30%もあるようなウイルスがパンデミックを起こせば、各国の中銀でも対応できず、経済や市場は「クラッシュ」しかねません。

では、どのようなウイルスを警戒すべきなのでしょうか? まず現在流行しているサル痘にそのような脅威はありません。むしろ警戒すべきなのは、次の新型コロナです。コロナの一種である重症急性呼吸器症候群(SARS)のような毒性を持っていれば、被害は甚大となります。そして、次の新型インフルエンザ。09年に豚インフルエンザから変異した新型インフルは大きな被害をもたらしませんでしたが、1918年に発生し、世界で5000万~1億人もの死者が出たスペイン風邪は当時の新型インフルです。このような新型インフルが再び発生し、流行することには警戒が必要です。

番組後半では、REINAさんと藤田副編集長が「夏の思い出」について振り返ります。藤田副編集長が8月に開催された鈴鹿8時間耐久バイクレースの観戦について報告すると、REINAさんはその過酷さにびっくり。一方、REINAさんは真夏の登山の楽しさについて"熱弁"し、今度は藤田副編集長が驚く番でした。