金融教育に政府も本腰 資産運用だけでなく家計管理も学ぼう

REINAの「マネーのとびら」(日経電子版マネーのまなび)

Oct 19 2022 • 20 mins

日経電子版「マネーのまなび」のPodcastです。アメリカ出身タレントのREINAさんがリスナーと一緒にお金のイロハを学んでいきます。解説はマネーのまなびチームリーダーの小栗太です。

今回のテーマは「金融教育」です。今年4月から高校で金融教育が始まりました。さらに金融庁は大学生や社会人も含めた全世代対象の金融教育を、国家戦略として掲げる方針を示しています。大人の世代が学校で教わらなかった金融教育とはどんな内容なのでしょうか。

金融教育の基本的な構成は、日経電子版「マネーのまなび」とよく似ています。お金を「増やす」「貯める」「借りる」「使う」といった様々な場面での知識を身につけることを目標にしているからです。18歳への成人年齢引き下げでクレジットカードやローンが身近になったことから、「金融トラブル」に関する注意点が加えられているのも目を引きます。

最も大切なことは、生涯にわたってお金と仲良く付き合う方法、つまり資産形成に関する基本的な考え方を身につけることです。資産形成は収入を増やす「資産運用」と支出を抑える「家計管理」の二本柱。ややもすれば資産運用に関心が偏りがちですが、実は家計管理の効果も大きいのです。番組では以前、話題になった「老後資金2000万円問題」を引き合いに、資産運用と家計管理の知識をバランス良く活用することで、お金に対する不安の軽減を目指そうと提案しています。

番組後半の人気コーナー「American Money Life」では、アメリカで定着する「実社会に適応した教育」を取り上げました。アメリカの学校では金融教育に限らず、情報技術(IT)教育やディベートなども以前から教えています。大学にもメーンとサブの2種類の分野を専攻できる仕組みがあり、REINAさんは「例えば理系と文系の知識を同時に得られ、実社会でも活用しやすい」と話してくれました。